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地点第12回公演
ワーニャ伯父さん
原作:アントン・チェーホフ 翻訳:神西清
2007.2.9-12 アトリエ劇研(京都)
2007.2.24 サンポートホール高松 第1小ホール(香川)

演劇で何か夢を見たいと思うと、チェーホフの登場人物たちがごっそりと立ち現れます。『桜の園』のロパーヒンと『三人姉妹』のチェブトイキンが、同じ舞台にいたら何を語り合うんだろうなんて空想も含めて、私にとってチェーホフは大変な状況です。なぜチェーホフかという問いに、きちんと答えられないのは、「好きだから」という感情をどうやって隠そうかと思いあぐねているからです。なぜ隠そうとするのかと考えると、それは演出とは関係のないことだと思うからです。だからもう、チェーホフはあんまり好きではありません。なぜ、チェーホフをやるのか? 二年かけて四大戯曲を全部やるという計画がおおごとなのではない。近代を超え、演劇の現代性と出会えるのではないかという私のほのかな期待が事を大きくしているのです。これをやらなければその先に行けない気がしたのです。
三浦 基
演出:三浦基
出演:安部聡子 石田大 大庭裕介 小林洋平 谷弘恵
演出助手:村川拓也
映像:山田晋平
舞台美術:杉山至+鴉屋
照明:高原文江
音響:堂岡俊弘
舞台監督:浜村修司
宣伝美術:納谷衣美
制作:田嶋結菜
助成:財団法人セゾン文化財団 芸術文化振興基金
協賛:株式会社資生堂
提携:アトリエ劇研(京都公演)
協力:橋本制作事務所
京都芸術センター制作支援事業
主催:地点 / (財)高松市文化芸術財団 高松市 高松市教育委員会(高松公演)
■チェーホフ四大戯曲挑戦――定番脱却、斬新な演出
第一弾の京都公演は、観客約七十人収容の会場ながら四日間、追加公演も含む六ステージで毎回満席の四百人以上を集めた。ロシア演劇が専門の堀江新二大阪外国語大教授は、二十世紀初頭に近代演劇の第一陣として日本に入ったチェーホフ劇は、描くものすべてに意味を持たせようとするソ連時代の独特のリアリズムの影響があったと指摘。地点は「新劇など従来のチェーホフ劇をいったんすべて捨て去り、新しい方向性を示唆した」と評価する。関西の小劇場に詳しい太田耕人京都教育大教授は、今回の上演を、原作を使って自分流の作品を作ろうとする三浦の試みだったとみる。「四大戯曲を長期的視野で上演していくことで、劇団としても成長していく」と期待する。
田村雅弘/ 日本経済新聞2007年3月1日夕刊
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