2022/12/10 Category:

アンダースローの食堂《タッパウェイ》12月24日開店のお知らせ

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地点はこの度、アンダースローの食堂《タッパウェイ》を、来る2022年12月24日に開店いたします。

 
2020年に世界を襲った新型コロナウィルス感染症により、ステイホームとソーシャルディスタンシングが求められ、私たち地点も、人が集まれないために稽古も興行もできないというかつてない経験をしました。パンデミックが収束したとは言い切れないなか、劇団の活動を京都で続けていくにあたり、新たな試みとして、アンダースローの食堂《タッパウェイ》を北白川にオープンします。
 
 
演劇や映画といった実演芸術と食との関係は思いのほか強いものがあります。創作現場ではスタッフやキャストが撮影所や劇場といった日常から切り離された空間で食事を共にします。〈ロケ弁〉や〈ケータリング〉といった言葉のイメージは世間一般にも浸透しているのではないでしょうか。所属俳優を抱えるロシアやヨーロッパの劇場には、関係者専用の食堂があることも珍しくなく、観客に観劇前後の食事を提供する劇場併設のレストランが観光名所となっていることも稀ではありません。
 
 
コロナを経て、観劇前後の時間も含めたトータルな観劇体験の魅力をもう一度お届けしたいという強い思い、劇場の食堂を開放しアーティストが地域社会に溶け込むような場とコミュニティの創造を改めて目指したいという思いから、計画は始動しました。空間設計は、アンダースローの設計や地点『ノー・ライト』の舞台美術を手がける木津潤平氏。古家具がコラージュされた壁面やカウンターなど、舞台美術のようで、無国籍なのにどこか懐かしい、不思議な空間が生まれつつあります。
 
 
《タッパウェイ》のコンセプトは「呑める社員食堂」。朝からお昼にかけては日替わりのお弁当と量り売りおかず、午後はオリジナルブレンドコーヒーと焼き菓子、夜はクラフトビールとワイン、日本酒等が楽しめます。観劇前後にふらっと立ち寄ることができるカジュアルで開かれた空間で、働く人たちのお腹を満たすメニューを提供します。
 
 
世界の劇場のさまざまな食事情を目の当たりにしてきた地点がプロデュースする、胃袋からじわじわと沁みていく劇場文化。演劇という時空間を共にする体験の前後に、大いに語らい、存分に楽しんでいただければと思います。地点の作品は、見る人によって受け取り方が千差万別。語らうためのトピック(ネタ)としての作品とともに、語らう場そのものを提供できればと思っております。どうぞご期待ください!
 
 
タッパウェイInstagram  https://www.instagram.com/tupper_way_/