2016/03/29 Category:

カルチベート・プログラム2015報告エッセイ集ができました。

 

 

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この本は2015年6月から9月にかけて行われたアンダースロー「カルチベート・プログラム」に参加した皆さんの報告エッセイをまとめたものです。
今年は新しい試みとして、「ゲストパフォーマンス」の枠組みを設け、contact Gonzoと空間現代にそれぞれ新作を発表してもらいました。その結果、レパートリー6本+ゲストパフォーマンス2本+レクチャー2回の計10回のプログラムとして開催され、参加者の皆さんには文字通り足繁く通っていただくこととなりました。
エッセイ集のタイトルはレパートリー作品の台詞から引用しました。今年はチェーホフ『かもめ』から、青年トレープレフが自らの演劇論をぶつシーンです。三浦基の後記にも登場するこの「新しい形式」という言葉をタイトルに使ってみようと思いました。終幕でトレープレフはこうも言います。
「そう、おれはだんだんわかりかけてきたが、問題は形式が古いの新しいのということじゃなくて、形式なんか念頭におかずに人間が書く、それなんだ。」

劇団にとっては観客が、観客にとっては劇団が、凝り固まった頭に水をぶっかける「人間」となって立ち現れてくる。そのような空間と時間をこれからもつくっていきたいと思います。  

 
 
 
この報告エッセイ集は、公演時にアンダースローでお求めいただけます。
また、デザインを担当した松本工房のオンラインショップで購入可能です。
販売価格:540円